Age Test
つまみを回して、好きな高さの音を。教室の誰まで聞こえているかを、目で見る。
Age Testは、iPhoneやiPadを理科の授業で使える音の発生器に変えるアプリです。アルミのつまみを押せば音が鳴り、回せば音の高さが変わります。範囲は20 Hzから22 kHzまで。マイクが拾った音はライブのスペクトルとして描かれるので、もう誰にも聞こえない音も、画面の上ではちゃんと鳴っています。「どこまで聞こえる?」では、いま着けているヘッドホンで聞こえるいちばん高い音を確かめられます。
iPad, iPhone
無料。アカウントも広告もありません。マイクの音は表示に使うだけで、録音はしません。
つまみひとつの音の発生器
操作はつまみだけです。押すと鳴り、もう一度押すと止まり、鳴らしながら回すと音の高さが変わります。音が出ている間は青いリングが光ります。高音域は8〜22 kHzを0.1 kHz刻みで。人によって聞こえ方が分かれる範囲で、1 kHzごとに指先にカチッと手応えがあります。全域は20 Hzから。低い音にも高い音と同じだけ幅をとった目盛りで、ラの音ごとに手応えがあります。左耳・右耳・両耳を切り替えられます。
表示には周波数と、その高さがどのあたりかを示す一行が出ます。ふだん聞いている音の範囲、年とともに聞こえにくくなりやすい高い音、人に聞こえる範囲の上限に近いとても高い音。
スイープ:聞こえている間は手を挙げて
スイープをタップすると、音が8 kHzから20 kHzまで1分かけてゆっくり上がります(全域では20 Hzから)。性能のよいスピーカーで鳴らし、聞こえている間は手を挙げてもらいましょう。手が下がるタイミングは人それぞれ。それがこの授業の中身です。
音を見る
スピーカーグリルをタップすると、スペクトルに変わります。マイクが拾った音の高さを画面に描き、いちばん大きい音の高さを表示します。口笛を吹けば、その口笛が見えます。440 Hzを鳴らせば、ラの位置に山がひとつ立ちます。スイープを鳴らせば、山が右へ登っていきます。
最後の手が下がったあとも、山はそこにあります。音は鳴り続けていて、止まったのは耳のほうです。
どこまで聞こえる?
「どこまで聞こえる?」は、8〜20 kHzの音を1 kHzずつ鳴らし、そのたびに「聞こえる」か「聞こえない」かを答えてもらいます。最初に聞こえなかったところで終わり、この機器と音量で「聞こえる」と答えたいちばん高い音を表示します。ところどころに無音がまぎれていて、無音に「聞こえる」と答えると、気をよくする数字の代わりに「当てずっぽう」として終わります。1分ほどで終わります。
本体のスピーカーはいちばん高い音をほとんど鳴らせないので、ヘッドホンのほうが公平です。そして結果は、使ったヘッドホンの結果でもあります。別のヘッドホンで試すと、別の数字になるかもしれません。それもまた、ひとつの授業になります。
耳を傷めないつくり
- 音はすべて端末内でつくる純音の正弦波で、最大でもフルスケールの4分の1(−12 dBFS)に抑えています。音量を持ち上げる処理は一切ありません。
- 音の出だしと終わりはなめらかにつなぐので、プツッというノイズが出ません。ノイズは年齢に関係なく聞こえてしまうからです。
- 「どこまで聞こえる?」は、まずいちばん低い音で聞きやすい音量を決めてから始まり、途中で音量を上げると中止します。高い音を追いかけて音量を上げると、次の低い音が大きくなりすぎるからです。
- 「どこまで聞こえる?」では20 kHzより上は鳴らしません。そこではスピーカーが、本来の音ではない聞こえる雑音を出してしまうからです。
- ヘッドホンや音の出力先が20 kHzを鳴らせない場合は、そう表示し、機器を測ってしまうだけの結果は出しません。
授業で
- 全域に切り替えて440 Hzを鳴らし、グリルをタップ。山がひとつ。オーケストラが音合わせに使うラの音です。
- 高音域に切り替えて、性能のよいスピーカーでスイープ。聞こえている間は手を挙げて。
- 手が下がったあとのスペクトルを見る。音はまだ鳴っています。
- 一人ひとりが自分のヘッドホンで「どこまで聞こえる?」を試し、ヘッドホンを交換してもう一度。数字を変えたのは、耳でしょうか、ヘッドホンでしょうか。
消音モードでも鳴り、ネットワークもアカウントもいりません。
iPadで
同じつまみを大きく。教室の前で使うのに向いています。
プライバシー
データは一切収集しません。アカウントも広告も解析ツールもありません。マイクの許可をお願いするのはスペクトルを初めて開いたときだけで、拾った音は画面に描いたらそのまま捨てます。録音も保存も送信もしません。「どこまで聞こえる?」の前回の結果は端末の中にだけ残ります。
2009年から
Age Testが最初に登場したのは2009年6月、App Storeが始まって1年目のことでした。スピーカーグリルと青い表示と「low」から「max」までの大きなつまみがついた、アルミの小さな機械。12の音を鳴らし、それぞれに年齢を添えていました。名前はそこから来ていて、レビューで議論になったのもそこでした。スマホのスピーカーで鳴らす高い音は、聞く人と同じくらい、スピーカーのことを語ってしまうからです。
つまみは今も同じです。年齢は表示しなくなりました。いまのAge Testは好きな高さの音を鳴らし、それを見せ、あなたが答えたことだけを伝えます。この機器で聞こえた、いちばん高い音です。
よくある質問
年齢はわかりますか? いいえ。どこまで高い音が聞こえるかは、耳と同じくらいヘッドホンと音量で変わるので、数字に年齢を添えても結果のふりをした推測にしかなりません。Age Testが示すのは、この機器で「聞こえる」と答えたいちばん高い音です。
耳に問題があるかどうかわかりますか? いいえ。Age Testは学びと遊びのためのアプリで、医療機器ではなく、耳の健康状態については何も判断しません。聞こえが気になる場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。
スピーカーで高い音が聞こえないのはなぜ? スマホやタブレットのスピーカーは、音域のいちばん上で鳴りにくくなるため、音がそもそも出ていないことがあります。Age Testは本体のスピーカーで鳴らしていることに気づき、高い音にはヘッドホンが必要だと表示します。音が出ているかどうかはスペクトルで確かめられます。
どのヘッドホンで使えますか? どれでも使えます。ワイヤレスの接続によってはいちばん高い音を運べないことがあり、その場合「どこまで聞こえる?」は出力が20 kHzを鳴らせないことを伝え、結果は出しません。
消音モードでも鳴りますか? はい。音楽アプリと同じように鳴ります。
実験用にひとつの周波数を鳴らせますか? はい。全域モードなら20 Hzから22 kHzまで好きな高さを鳴らせ、表示にはその周波数が正確に出ます。左右の耳も選べます。
何か録音しますか? いいえ。マイクの音はスペクトルを開いている間だけ端末内で解析し、保存も送信もしません。
サブスクリプションや広告はありますか? いいえ。無料で、広告もアカウントもありません。
対応機種は? iOS 26以降のiPhoneとiPadです。
復活までの話(英語):Age Test 2: a tone generator, not an age